る。図3.22はH1Yの例として5052合金板の冷間圧減率と引張性質の関係を示した冷問加工硬化曲線であり、図中にJ1SH4000に規定されたO、H12、H14、…H19の引張強さ及び耐力の範囲も併せて図示した。
H2Yは、H18又はH19程度まで冷問加工後、適度の温度で焼なまし軟化して所定の引張強さにしたものである。同じ合金でHlYとH2Yを比較すると、例えば、H14とH24は同一のJ1S規格値が提示されているが、実際にはH24の方が耐力はやや低く、伸びが大きい。したがって、成形性を重視するような場合には、H14よりH24の方を用いる。
図3.22 5052合金板の冷間加工硬化曲線
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